日光角化症の治療では医師の90%が局所療法を選択

 

日光角化症(actinic keratosis )を治療する医師の90%は、短期で済む治療を選択することが、欧州皮膚科学・性病学会議(European Academy of Dermatology and Venereology )で発表された論文により明らかになりました。

これは日光角化症に対する医師の治療傾向を調査した初の試験結果です。医師の70%以上が、長期治療によるアドヒアランスなどへのネガティブな影響を心配しています。

日光角化症は、皮膚がんの初期型と考えられる慢性疾患です。そのため、アドヒアランスを向上させて患者の転帰を改善し、さらに長期にわたって患者の満足を確保するために、医師は適切な治療選択肢を特定しなければなりません。

日光角化症に対しては現場治療が重要」という考えは、医師の80%で支持されていることも明らかになりました。

日光角化症は日光への累積曝露によって生じる皮膚病変であり、初期に効果的な治療を行わないと非黒色腫皮膚癌(non-melanoma skin cancer )が生じてしまいます。日光角化症の患者数は欧州や米国、オーストラリアで急増しています。