Rexulti(レキサルティ):米国でMDDと統合失調症の新薬誕生

 

 

大塚製薬(大阪)と H. Lundbeck A/S (Lundbeck) annは本日、the U.S. Food and Drug Administration (FDA)が、大うつ病性障害major depressive disorder (MDD)または統合失調症schizophreniaを呈する成人への治療における併用薬として Rexulti(brexpiprazole)を承認したことを発表しました。Rexultiは大塚製薬によって発見され、Lundbeckとともに共同開発されました。この2つの企業から共同販売される予定であり、米国では8月上旬にも患者に対して利用可能になると考えられます。

MDDまたは統合失調症の治療におけるRexultiの作用機序は不明です。しかし、 Rexultiの有効性はセレトニン5-HT1A およびドーパミンD2 受容体での部分的なアゴニスト作用、およびセロトニン5-HT2A 受容体でのアゴニスト作用を通して軽減する可能性があります。また、Rexulti はこれらの受容体やnoradrenaline alpha1B/2C受容体に対して高親和性を示します。

Rexultiは第二相および第三相臨床試験で被験者4,300名位上を対象に調査され、その承認は4件のプラセボ比較対照第3相臨床試験の結果に基づくものです。

成人へのMDD補助療法としてのRexulti

「MDDを呈する特定の患者にとって単剤療法monotherapyは不十分であるため、これらの患者は症状に悩み続けることになります」と、Michael E. Thase( MD,Professor of Psychiatry, Director, Mood and Anxiety Program, University of Pennsylvania School of Medicine,および試験調査員)は話します。「FDA承認に導いた臨床試験では、継続中の抗鬱剤療法にbrexpiprazoleを追加したところ、MDD患者のMDD症状が改善しました。」

MDDの補助療法として、Rexultiの有効性は、成人患者を対象に6週間にわたって行われた2件のプラセボ比較対照臨床試験で評価されました。

不安症状の有無に関係なく、患者はMDDのDSM-IV-TR基準を満たし、最初の1回から3回の抗鬱剤療法で十分な反応を示さず、さらに、8週間の単盲検ADTフェーズでも十分な反応を示しませんでした。両試験における主要エンドポイントは、MADRSの変化でした (Montgomery-Åsberg Depression Rating Scale)。

短期間の試験では24歳以下の患者で、抗鬱剤プラセボに比して自殺願望やその関連行動のリスクを上昇させました。抗鬱剤投与を受けた患者全員を観察する必要があり、とくに薬剤療法の開始から最初の数ヶ月は注意する必要があります。

成人における統合失調症治療薬としてのRexulti

「医師にとって重要なことの一つは、症状を改善させる薬と、忍容性の高い薬を見出すことである」 と医師のChristoph U. Correll(Professor of Psychiatry, Hofstra North Shore LIJ School of Medicine and Medical Director, Recognition and Prevention Program (RAP), The Zucker Hillside Hospital)は述べます。「統合失調症に対するRexultiの有効性を調査した臨床試験で我々は、目標の投与量範囲内で有効性と症状の改善を確認した。副作用として生じた体重増加は、患者の約4%で認められたのに比べ、プラセボ群ではその倍の患者数で生じていた」