翻訳会社ヘの応募メール:ほとんどはスパム扱い

ほとんどの翻訳者と翻訳希望者は新しいクライアントを見つけ出す方法を知りません。これを示すエビデンスは、彼らが翻訳会社の無意味なリストを買い続け、これらの会社に対して何の変哲もない普通のメールを何千通も送っているという事実です。

これらの翻訳者の多くは、2万円ほどする利用価値の無い翻訳会社リストを売る行商人と同じことをしています。

翻訳会社のコーディネーターや、小さな翻訳会社のオーナーが毎日毎日これらのメールを受け取るたびにどのように感じるかを想像してみてください。私は翻訳会社を経営しているわけではありませんが、この迷惑なリストに自分の名前が記載されているため、そのようなメールを受け取ることがあります。そのリストから省いてもらいたいのですが、方法がわかりません。

明らかなこととして、多くの人々はほんの2秒間のうちにこのような種のメールをスパムとして怒りながら削除します。とくに他の何千もの翻訳者と同じようなアホらしいフレーズを使っているとこの傾向が顕著となります。

20年以上前にはインターネット時代の到来前ということもあり、私も基本的には同じことをしていました(私のブログを読んでいる人の多くは忘れているでしょう)。イエローページに載っている翻訳会社のアドレスに履歴書を郵送していました。しかし、このようなことを5年続けた後、直接クライアントに連絡したほうがいいのではと考えるようになりました。

 

私たちはそれぞれが異なる強さと弱さを持っていますので、独自の戦略を立てる必要がありますが、スターティングポイントは全ての翻訳者で同じです。第一に、自分の得意とする分野で訳文を必要とするクライアントを予測しなければなりません。

すでに数年以上翻訳業をしているのであれば、この行動は次に示す2つの要因にほとんど依存しているので、難しいことではないはずです。

  1. 自身が好む案件のタイプ
  2. 今までに翻訳会社から多く受注してきた案件のタイプ