ボケ防止にはビタミンEが効く!!!

高齢者の健康問題でいま最も深刻なものは寝たきりと認知症です。

寝たきりの最大の原因、約半分以上の原因は脳卒中です。第2位が骨粗鬆症による骨折です。どちらも栄養が大事で、特に大豆は、脳卒中の予防になり、骨粗しょう症には大豆イソフラボンによってカルシウムが骨から抜けていくのを防ぐ効果を期待できます。また大豆に多く含まれるマグネシウムは、カルシウムとともに骨を強化する効果もあります。栄養の面で、脳卒中骨粗しょう症になる原因を予防することができるのです。

認知症の原因となる病気として脳血管性認知症アルツハイマー認知症があります。脳血管性認知症は脳港則や脳出血などの脳の血管に重大な疾患が起こって認知症を引き起こす病気です。アルツハイマー認知症は脳細胞が変性したり消失したりすることで、脳が委縮しておこる病気です。

病理学的には、アルツハイマー型と同時に脳血管障害が重なってくると、認知症としてよりも深刻な状況になることがわかりました。

脳卒中ラットでは脳血管疾患を起こし、神経細胞がどんどん壊れて行ってしまうので、何とか生き延びさせても、最終的に認知症につながるのです。

脳梗塞で血流を止めていた血栓が外れたり再び流れ出すと、神経細胞が障害を受けることが多いのです。それは不足していた酸素や栄養を急いで取り込もうとする反応です。そのとき活性酸素が発生しやすく、神経細胞を傷つけ、細胞の働きに重要なDNAが壊れ、神経細胞が自殺を起こしてしまうのです。

神経細胞のアポトーシスを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。神経細胞を培養して、どの栄養素に効果があるかが調査されたところ、ビタミンEをはじめとする抗酸化栄養素がこれに有効であることがわかったのです。

ビタミンE脳卒中ラットに十分与えておくと、特に血液が十分行かない状態にあって、再び血液が流れ酸素が運ばれるときに、抗酸化栄養素で活性酸素の多量の発生を防いで、神経細胞はアポトーシスを起こさずに脳の機能も保たれるのです。