2014-06-27から1日間の記事一覧

SensiumVitals

低出力ワイアレス半導体およびソフトウエア技術のパイオニア「Toumaz」は、患者の生体シグナルをワイアレスでモニタリングする低出力システム『SensiumVitals』に関して、EU Medical Devices Directive(欧州医療機器指令)のCEマークの許可を得たことを発表し…

PulseRider:脳動脈瘤に対するインプラント体

神経血管技術で最先端を行くPulsar Vascularは本日、同社主力製品「PulseRider」のCEマーク使用の許可を得たことを発表しました。この独自のインプラントは、血管内療法を行えない脳動脈瘤(cerebral aneurysm)を対象に使用されています。この新しい医療器具…

Otrexup:メトトレキサートの皮下注射剤

Antares Pharma社は本日、Otrexup(メトトレキサート[methotrexate])注入剤のFDA承認を取得したことを発表しました。Otrexupはメトトレキサートの初の皮下注射剤であり、使い捨ての自動注射器で1週間に1回投与します。重度の関節リウマチ(rheumatoid arthriti…

横浜市青葉区の住民が長寿なのはニートのおかげ

2012年の長寿番付では、それまでの長寿の地域が消え、大都市圏が次々に現れてきました。男性の長寿ナンバー1になった横浜市青葉区は、女性も88.0歳で、長寿ナンバー7として長寿番付に入っています。 大都市香港が長寿になったことと考え合わせると、都市型の…

なぜ免疫力の低い子供が増えているのか

最近、インフルエンザがはやると、若い人が感染することが大変多いです。特に新型であると、本来備わっている免疫力が弱いため、若い人はすぐかかってしまいます。教育委員会の協力を得た1万6千人の小学校1年生から3年生の大規模な調査で、冬場の健康と暮ら…

ボケ防止にはビタミンEが効く!!!

高齢者の健康問題でいま最も深刻なものは寝たきりと認知症です。 寝たきりの最大の原因、約半分以上の原因は脳卒中です。第2位が骨粗鬆症による骨折です。どちらも栄養が大事で、特に大豆は、脳卒中の予防になり、骨粗しょう症には大豆イソフラボンによって…

Bunavail(ブプレノルフィンとナロキソンの口腔フィルム)

BioDelivery Sciences International社は、オピオイド依存(opioid dependence )の維持療法(maintenance treatment )に用いるBunavail(ブプレノルフィン・ナロキソン口腔フィルム[buprenorphine naloxone buccal film])の新薬申請がFDAに受理されたことを発表…

なぜ民間療法や健康食品に手を出してしまうのか

アメリカのように保険制度が十分でない国では、保険に入れる人はまだいいのですが、保険に入っていない人は医療費が非常に高くて簡単な手術も受けられないと聞きます。ある意味で、民間療法に頼らざるを得ないのはわかります。また、一方で病気になるとお金…

脳内のRNA量を増やせば記憶力が良くなる!?

記憶のRNA説を唱える研究者は少なくありませんが、彼らの提出する証拠は、みな荒っぽいものです。いくつかを簡単に説明しましょう。まず水中に住む下等な無脊椎動物プラナリアは、電気ショックを与えると体を丸めます。そこで光を照射してから電気ショックを…

オレオのクッキーにはコカインやモルヒネ並みの中毒性がある

オレオのクッキーはコカインやモルヒネ並みの中毒性を有することが、神経科学者らの研究により明らかになりました。まじっすかー。俺このお菓子大好きなんですけど、やっぱり中毒になってるんすかね。 Connecticut大学のJoseph Schroeder教授と彼の学生は、…

植物性油に要注意

体に良いとされる、EPAやDHAなど魚に含まれている油は、n-3系と呼ばれる必須脂肪酸です。これに対しn-6系と呼ばれる必須脂肪酸もあり、こちらはどちらかというと、動脈硬化を進めるなど、体に悪い影響を及ぼすと考えられています。後者は肉類や植物性の油に…

チョコレートのう腫はなぜ癌化するのか

卵巣がんのうち、明細胞腺がんや類内膜腺がんの前がん病変として注目されているのが、「チョコレートのう腫」という病気です。日本人女性の15人に1人、不妊症の女性の3人に1人がかかっているといわれています。「チョコレートのう腫の患者さんを定期的に診て…

関節リウマチの生物学的製剤はなぜ普及しないのか?

現在、日本で保険適用になっている生物学的製剤は、インフリキシマブ(製品名レミケード)、トリシズマブ(製品名アクテムラ)、エタネルセプト(製品名エンブレル)、アダリムマブ(製品名ヒュムラ)の4種類。前者2つは点滴、後者2つは皮下注射で投与します。 新薬…

Opsumit(マシテンタン)

肺動脈高血圧症(PAH)の成人患者を対象とした新薬「Opsumit(macitentan;マシテンタン)」が本日FDA承認されました。 Opsumitはエンドセリン受容体拮抗薬(endothelin receptor blockers)という薬剤クラスに属し、肺動脈を弛緩させて肺内の血圧を低下させます。…

下肢静脈瘤の原因

ふくらはぎの腓腹筋と呼ばれる筋肉は静脈血の流れを助ける働きをします。下肢静脈瘤の患者に女性や高齢者が多いのは、この腓腹筋の働きが弱いからです。腓腹筋が衰えると血液の流れが悪くなり、やがて逆流を起こして弁を壊してしまいます。 これを防ぐために…

自分で腰痛を治す「マッケンジー法」

保存的治療の多くは、医師や理学療法士が行っていくことから、患者さんは病院やクリニックなどに足を運ばないと受けることができません。要は受け身の治療です。しかし、マッケンジー法は自ら行うもので、いつでもどこでもできるため、効果も上がりやすいと…

注射だけの痔の手術

痔核の治療というと、手術というイメージがありますが、一度や二度であれば生活習慣の改善と炎症を抑える軟膏や座薬などを用いる薬物治療、注射による治療などが中心となります。 硬化療法は痔核の周りに注射をすることで、痔核を固めてしまう治療法です。現…

更年期障害は病気ではなく「高齢期のスタート地点」

一般的に「閉経の5年前から5年後が更年期」とよく言われていますが、卵巣機能がここまで低下した時が更年期、というような医学的な定義はありません。そもそも、日本は「更年期=更年期障害」ととらえて治療をしますが、それ自体が、貧しい発想と言わざると…

コンピューター支援翻訳に用心!!

あなたは今までにまとまりのない滅茶苦茶な文章を読んだことがありますか? もしそうなら、それはコンピューターを利用した翻訳によるものでしょう。 ウエブサイトで「このページを翻訳する」を読んでしまったら、目を閉じて一呼吸しましょう。クリックしたら…

片頭痛の原因は帯状疱疹ウイルス!?

近年、片頭痛の治療でトリプタン系薬剤に並んで注目を集めている医薬品があります。帯状疱疹の治療薬として知られるバラシクロビル(製品名バルトレックス)です。実際、片頭痛や群発頭痛の患者に対して大きな効果を挙げています。 女性に多い片頭痛は、脳血管…

アトピーの人をカモにするビジネス

アトピーを完治させる治療法は今のところありません。しかし、完治しないまでも、症状を抑えて、普通の生活に支障がないようにはできます。アトピー性皮膚炎のガイドラインは厚生労働省と、日本皮膚科学会、日本アレルギー協会でそれぞれつくられており、そ…

ヒアルロン酸に美肌効果はあるのか?

ヒアルロン酸は、結合組織の成分です。結合組織とは、文字通り体の中で細胞と細胞、組織と組織を結び付ける働きをしているものです。眼の硝子体成分として発見され、眼ばかりでなく、皮膚、筋肉、軟骨、血管、脳などの組織に含まれています。 赤ちゃんのとき…

Lipiodol注入剤

肝細胞がん(Hepatocellular Carcinoma )の患者に用いるLipiodol注入剤がFDAのオーファンドラッグ指定(Orphan Drug Designation)を受けました。 米国における肝細胞がんの患者数は2013年で約35,000人に上るといわれています。オーファンドラッグ指定は、20万…

ウコンの健康食品はからだにいいのか?

最近、テレビなどで一番よく見かけるのがウコンではないでしょうか。 二日酔いにならない、肝臓にいい、というのがうたい文句です。 私も知り合いの女性から、ウコンの健康食品を飲んでいるのだけれどいっこうに良くならない、と言われたことがあります。も…

女性の体は年代によって全く異なる

女性の一生は、「思春期」「性成熟期」「更年期」「高齢期」の4つに分かれています。このうち性成熟期は、10代前後から閉経を迎える前のおよそ35年間を指しますが、この時期は前半と後半で分けて考えたほうがいいでしょう。 なぜなら、性成熟期の前半は、卵…

血圧は病院よりも家で測ったほうが正確

病院で検査を受けるとすれば、だれしも少なからず緊張するものです。血圧検査とて例外ではありません。中には、医師や看護師を見ただけで一時的に血圧が上昇してしまう人もいます。これを白衣性高血圧といいます。 軽症の高血圧患者のうちの2~3割にこの白衣…

更年期女性に多い「微小血管狭心症」

更年期にさしかかっている女性が、突然、胸に締め付けられるような痛みを感じたり、背中やのど、あごなどの部分が痛くなったりするようだったら、それは「微小血管狭心症」の症状かもしれません。 微小血管狭心症は、心臓の星血管が収縮・閉塞しておこる病気…

若い女性の間で肝硬変が急増

女性の社会進出により、男性と同じようにお酒を飲む女性が増えていますが、そういう方は特に注意が必要です。なぜなら、女性のほうが少ないアルコール量でアルコール性肝障害を起こしやすいのです。一般的には男性のの無料の3分の2ぐらいで肝硬変を発症する…

グルコサミンは変形性膝関節症に効く

コラーゲンと同じように膝の関節の病気(変形性膝関節症など)に効果があると、愛用者が多いのがグルコサミンです。グルコサミンは軟骨に含まれている成分です。加齢とともに減っていき、関節の病気に関係があるといわれています。 グルコサミンを検索すると、…

漢方薬のみでは治療できない

現在のところ漢方薬は、アトピー性皮膚炎の通常医療を補う形で使用されており、漢方薬のみで治療することはお勧めできません。 漢方薬には炎症をしずめたり、かゆみを和らげる効果があるものもあります。通常医療の薬の使用量を減らしたり、使用期間を短くす…