なぜ免疫力の低い子供が増えているのか


最近、インフルエンザがはやると、若い人が感染することが大変多いです。特に新型であると、本来備わっている免疫力が弱いため、若い人はすぐかかってしまいます。教育委員会の協力を得た1万6千人の小学校1年生から3年生の大規模な調査で、冬場の健康と暮らし方が調べられたところ、たいへんなことがわかりました。風邪をひく子供では、朝食を抜いている割合が非常に多かったのです。

さらに好き嫌いの多い子供は、明らかに風邪をひきやすいのです。そして好き嫌いでも、まず統計的に差が出てきたのは野菜嫌いで、すぐに風邪をひきやすい。次は魚嫌い、そして大豆嫌いです。炎症反応を抑える野菜や魚、それに大豆を食べない偏食のある子供たちは免疫力が弱いのです。日本の伝統食である魚とか野菜、大豆というものが摂られていない。親も子供たちが好きなものを与えるばかりで、そういうものをきちんと食べることが必要だという知識が欠如しているのです。ほとんどがお菓子のような食事で、食事をしたと思っている子供たちが多いのです。