中国初の国際翻訳コンテスト開催

Mao Yanのような方々のおかげで、フォーラムと国際図書フェアが中国の真の文学的可能性を実現し始めています。しかし、本当の意味で中国文学のグローバル化を達成するためには、遅れを取っている『翻訳』という重要な分野で進展をみせなければなりません。この状況を打開するために、第一回中国翻訳コンテストが開催されました。
今年は中国文学が国際舞台に立つ記念すべき年になるでしょう。
中国の国務院新聞弁公室(State Council Information Office)主催の第一回中国国際翻訳コンテストでは、翻訳に関する30の短編小説を紹介します。
人民文学新聞の編集長Shi Zhanjunは「選出されたライターの中にはノーベル賞受賞者やMao Dun文学賞受賞者もいます。彼らは人間性に重点を置いて中国に関する話を紹介します。そのため、選ばれた30の短編小説は過去30年間における中国の真の文学的能力を示すでしょう」と述べています。
参加者は紹介された内容の一部をUNの5つの公用語、つまり英語、フランス語、ロシア語、スペイン語またはアラビア語のいずれかに翻訳することになります。日本語は英語に次いで重要だと思うのですが、UNという口実でわざと避けたのかもしれませんね。
中国国際出版グループの副会長Guo Xiaoyongは、「各言語に対して最低5人以上の審査員を確保しており、優勝者には5000USDの賞金を提供します。審査では量よりも質を重視して評価を行います」と述べています。
フランスのHachetteやスペインのPopular Editorialのような出版大手にとって、このコンテストは中国市場の可能性を模索する絶好のチャンスになるでしょう。
「スペインでは既に80以上の中国の本を出版しました。今回のコンテストは中国人ライターや外国の編集者にとって重要なものになるでしょう。」―Popular Editorialの編集長Mercedes Calero―
エントリー期間は来年の2月28日までです(日本人で登録する方はいないでしょうけど・・・)。
受賞者の翻訳文は2014年度北京国際フェアで提示されます。興味のある方は参加してみてはいかがでしょう。